ICUでの過ごし方
【前回までのあらすじ】
先天性の心臓弁異常が発見され、生まれて初めての手術をする事が決まりました。
しかも開胸手術です(ひぃ~)
色々ありましたが、なんとか手術は無事に終わりました。
全身麻酔で深い眠りについていた私が、目覚めた場所はICU。
一旦は目覚めたけどまたすぐに眠りに落ち…
そして再び目が覚めた私は…
この記事では、手術直後のICUでの様子を紹介して行きます!💨
※この記事では、おじ=私、おば=妻としてお読み下さい
ICUでの体験
手術直後の苦しみ
術後の覚醒からすぐにまた眠ってしまった私は、再び目覚めました。
まだ真夜中ですが、もう眠れる気がしないほど目が冴えてしまってました。
私が起きたのに気付いた看護師さんが、様子を見に来てくれました。
「今日は頑張りましたね!」
そう言ってもらえた時は安心しましたね。
出来ればその言葉は、おばに言ってもらいたかったです。
当然、真夜中だったのでおばは私の手術が成功したのを見届けて、帰宅してます。
そう言えば、おばは私の手術中は談話室で待ちながら、何をしていて何を考えていたのでしょう?
その日は夜眠れたのかな?
昨日は眠れたのかな?
後ほど、おばに当時の心境などを語ってもらいましょう。
話を戻して
まず起きた時最初に思ったことは
「めっちゃ水飲みたい!」
すごく喉が渇いていました。
看護師さんに水を持ってきてもらおうと声を出そうとしたら
イターッ!!
胸に激痛が走りました。
そりゃあそのはず。
私の手術は開胸手術だったため胸骨が切断されていたのです。
あまりの痛さにビックリしました(笑)
あまりに痛くて首も動きません。
出来る事は手を少しゆっくり挙げる事😭
それに気づいた看護師さんが来てくれます。
看護師さんもなれたもんで私が何を言いたかったのかを察してくれました。
でも水は飲むことができないので、氷を持ってきてくれました。
めっちゃ喉が渇いている時は氷でも潤うんですよね!
でもやはり氷だけではすぐにまた渇きに襲われてしまうので、何度も何度も氷を持ってきてもらいました。
申し訳ない!でも我慢できない!
カラッカラですわ
喉の渇きの次に襲われるのは、たんと唾液が出まくる事でした。
私は態勢を起こすことが出来ないため、看護師さんに口にティッシュを当ててもらい、そこに吐き出し看護師さんに回収してもらいました。
それも、何度も何度も…
惨めな気持ちになり、もう泣きそうです。笑
喉の渇きと痰と唾液に苦しみながら、次に襲ってきた苦痛…
それは寝返りがうてないことです。
胸骨が折れている為、仰向け以外どうにもならないので体が固定され背中が痛くなってきます。
床ずれができない様にと、看護師さんがたまに二人がかりで私の態勢を横に向けてくれたりするのですが、すぐにまた体が痛くてたまりません😫
この時点で私は、渇き・たん・唾液・背中の痛み・胸の痛みと戦っています。
しかし、他にも敵はいました。
酸素マスクです。
もう苦しいんです。
酸素マスクってすると楽になるものだと思っていたのですが、逆に苦しいんです。
もう、早く楽になりたい一心でした。
全然夜が明けない…
たすけてー!誰かたすけてー!
術後初めての朝食とリハビリ
なんとか夜が明けました。
もうヘトヘトです…
いつもの朝食の時間にICUにも運ばれてきます。
ご飯を食べる時、当然ながら自力で起き上がることが出来ないので、ベッドのリクライニングを目一杯起こすのですが、それでも首を自力で前に出す必要があります。
出せないんですよ!これが!
胸が痛くて首に力が入らないんです!
例えるなら、首が筋肉痛になった時と同じくらい苦痛です。
はあ~
正直食欲なんてないんですが、食べないと体力回復しないので頑張って食べました。
やはり全部は食べきれなく残しましたね…
残した食事は下げてもらい、そのままの態勢で歯みがきをします。
そうこうしているうちに先生が様子を見に来てくれました。
その時に手術で交換した、元々の私の心臓弁を見せながら色々と説明してくれました。
小さな心臓弁を交換するために、大きく胸を切るのですね~
手術内容と今後の説明を受けたのちリハビリの先生が来ます。
「シンジさん。今日からリハビリ始めますから頑張りましょう!」
はっ?リハビリ?
いやいや!何もできませんって!
自力で起き上がれないのに、リハビリなんて無理だって!
ところが
どうやら、ベッドから起き上がるというリハビリのようです。
この日の目標は、自分でリクライニングで態勢を起こし、ベッドから降り車いすに乗る事でした。
なんと!
自力で車イスに乗れるようになったら一般病棟に移れるというではありませんか!
ICUっていう所は何もできません。
スマホをいじる事も好きな映画を見ることも出来ません。
そう、ただ寝る事しかできなくて暇すぎる時間をただ過ごすだけなんです。
だから、そんな所は早く出たいですよね。
もう頑張りましたよ!
激痛に耐え、脂汗を書きながら必死で頑張りましたよ!
で、何とか車イスに乗る事が出来ました。
この時の痛みはトラウマになるレベルでしたわ
看護師さんたちは「若いって回復力があっていいね~」なんて言ってましたね。
きっと普段70代や80代のお年寄りを相手にしているので、私の様なおじはんでも若者扱いしてくれます。😅
そんなこんなで無事に一般病棟に戻れることになりました。
前日に準備したもので使用したもの
- ティッシュ(箱)⇒かなりの量使いました
- バスタオル⇒自分の体の下に敷いたり、体を拭いたりするために必要です
- 歯磨きセット
- (人によっては)シェーバー
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